AGA治療費は医療費控除の対象になる?——確定申告で知っておきたいポイント
AGA治療は医療費控除の対象になるのか。原則の考え方と例外的に認められるケース、確定申告時の注意点を解説します。
AGA治療は原則「医療費控除の対象外」
医療費控除は「治療目的の支出」に対して適用される制度ですが、AGA(男性型脱毛症)治療は原則として「美容目的」とみなされ、医療費控除の対象外とされています。国税庁の見解でも、単なる薄毛治療は病気の治療に該当しないという整理がなされています。
医療費控除の基本的な考え方
医療費控除は「治療」であるかどうかが判断の分かれ目です。
- 対象になりやすいもの:病気やケガの治療、療養に必要な費用
- 対象になりにくいもの:美容目的の施術、予防目的の費用、健康増進のためのサプリメント等
AGAは生命に関わる病気ではなく、多くの場合「見た目を改善したい」という美容的な動機で治療されるため、この整理に当てはめると対象外となるのが原則です。
例外的に認められる可能性があるケース
ただし、すべてのケースで一律に否認されるわけではありません。以下のようなケースでは、医師の治療方針や診断内容によって判断が分かれる可能性があります。
- 円形脱毛症など、AGA以外の疾患性の脱毛症と診断された場合:ストレス性の円形脱毛症などは、AGAとは異なる「疾患の治療」として扱われる余地がある
- 皮膚科で他の皮膚疾患の治療と併せて処方された場合:治療の主目的が明確に疾患治療であれば、状況次第で控除対象になる可能性がある
いずれの場合も自己判断は禁物で、最終的な判断は税務署が行います。不明な場合は確定申告の相談窓口や税理士に確認することをおすすめします。
確定申告時の注意点
- 領収書は念のため保管しておく:対象外と分かっていても、後から制度や個別事情の解釈が変わる可能性もゼロではないため、念のため保管しておくと安心
- 他の医療費と混同して申告しない:AGA治療費を他の対象医療費と一緒に合算して申告すると、税務調査で指摘を受けるリスクがある
- 医師の診断書・処方の記録を残しておく:万が一の問い合わせに備え、診断内容を証明できる書類を保管しておく
医療費控除が使えなくても負担を抑える方法
医療費控除の対象外であっても、クリニックによってはオンライン診療で薬代を抑えられるプランや、定期便割引を提供しているところもあります。医療費控除に頼らず、治療費そのものを抑える選択肢を検討するのも現実的な対策です。
まとめ
AGA治療費は原則として医療費控除の対象外ですが、疾患性の脱毛症と診断された場合など例外的なケースもゼロではありません。判断に迷う場合は自己判断せず、税務署や税理士に確認した上で確定申告を行いましょう。
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